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2021年7月26日

【第24回勉強会】Salesforceフローの基本とUX入門

第24回勉強会では、Salesforceのフロー入門とUX入門について発表がありました。


Salesforceフローの基本

Salesforceの常用自動化ツールには以下の4つがあげられます。

  • プロセスビルダー
  • FLOW BUILDER
  • ワークフロー
  • 承認

今回は、この中のフロー(FLOW BUILDER)についてです。


このフローですが、一般的に次の場面で使用します。

  • 画面フロー:フローに画面要素を追加することで、画面を作成することができます。
  • スケジュールフロー:指定した時間にフローを実行することができます。
  • トリガーフロー:トリガー形式でフローを実行することができます。

発表では、実際に作成したフローのサンプルを紹介していただきました。



この画像は、画面フローのサンプルです。

上の画像のように、要素を配置していくことで、フローを構築していくことができます。

視覚的にもとても分かりやすいです。


フローと開発の比較

ここでは、フローを用いた自動化のメリットとデメリットを紹介します。


メリット

  • 開発が不要なため、Sublime/VS Codeなどを配置する必要がありません。
  • テストクラスの作成が不要です。
  • 画面のカスタマイズがVF Pageより簡単です。
  • 機能がSFDCから提供されているため、開発スキルからのバグの発生を低減することができます。

デメリット

  • 画面設定の形式が開発によるものより実現できる機能が限定されます。
  • Grep ができないため、機能の調査に時間がかかります。
  • テストクラスがないため、実際に操作してテストする必要があります。
  • 他の自動化ツールやApexトリガーを併用する場合、実行順番に注意する必要があります。

簡単であるが故のデメリットはいくつかありますが、開発スピード等を考慮するとかなり多くのメリットがあります。

Salesforce フローの基本を聞いて

今回は、Salesforceの機能を利用したフローの作成を紹介していただきました。


実際に作成したサンプルも見せていただいたため、大変分かりやすかったです。


勉強会のコメントでもありましたが、一から開発するのではなく、既存のツールを利用してシステムを構築することには、メリットが多いです。

これは、Salesforceだけでなく、あらゆる開発において通じることだと思います。

自分の開発スキルを向上させるとともに、使える道具の調査・勉強もかかさずおこなっていきたいですね。

UX入門

UXはUIとともに聞くことが多い言葉だと思います。


UIとは、ユーザーの「したいこと」を実現できるようにサポートするためのデザインですが、UXは「運営者の意志」によってユーザに「体験」を提供するためのデザインです。


つまり、UXは企業の意図にユーザを「巻き込んでいく」デザインとなります。


ユーザの体験

ここでいう「体験」は、製品を単に使うだけでなく、製品を包み込む一連のサービスを通してユーザが感じること、考えることを指します。


このユーザの体験を把握することが、UXのデザインには重要になりますが、データを収集するだけでは、体験を把握することは難しいです。

データでは、行動を把握することはできますが、その行動に伴うユーザの「意図」までは把握することはできません。


そこで、質的調査法という手法を利用することで、ユーザのニーズを調査することができます。

例えば、

  • デプスインタビュー
  • エスノグラフィー
  • リードユーザーリサーチ
  • セルフドキュメンタリー

などがあります。


これらの調査で得られた、ユーザのニーズから最良のUXを考えていくことになります。

最良のUXを共同で考えていくためには、単なる情報としてではなく、それらの情報を利用してそれぞれのユーザの「物語」を描くことが重要です。

このユーザの「物語」描くことがユーザの「体験」を知ることにつながっていきます。

望ましいUXとは

UXは、製品と社会の関わりまで規定するアプローチです。

したがって、望ましいUXは、望ましい社会との関わり方とも関係してきます。


SDGsを含め、望ましい社会との関わり方には、様々なアプローチが存在します。

「何を望むのか」をしっかりと考え、その望みをかなえるアプローチを考えることが、望ましいUXを考えることにつながっていきます。

UX入門を聞いて

今回発表していただいたUXは、単なる開発にとどまらないサービスの創出に関するものでした。


実際に向き合うには難しい内容ではありますが、実際に製品を提供する際には、とても重要な内容でもあると思います。


普段から、サービスに触れた際に、自分が何をしたくて、このサービスによって何が満たされたのかを少し振り返ってみることで、自分のUX感度を高めていくことができるかもしれません。

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