Blog ブログ1

【2026/8 社内勉強会】ループエンジニアリング入門 & Salesforceフィッシング耐性MFA義務化

新入社員のK・Vです。今回は、2026年8月に実施された社内勉強会についてご紹介します。

社内勉強会の概要

今回の勉強会では、「ループエンジニアリング」と「Salesforceのフィッシング耐性MFA義務化」をテーマに、2つの発表が行われました。
AIの最新の活用方法から、実際の案件で発生したセキュリティ対応まで、業務に直結する内容を学ぶことができました。

ループエンジニアリングについて

まず、AI活用の新しい考え方である「ループエンジニアリング」について紹介がありました。
AIの活用方法は、「プロンプト」「コンテキスト」「ハーネス」「ループ」と段階的に進化しており、これらは乗り換えではなく積み上げであるという説明が印象的でした。

 

ループエンジニアリングとは、AIに毎回指示を出すのではなく、ゴールだけを決めて、AIが自分で作業・検証・修正を繰り返す仕組みを設計することです。
人間が作業のたびに確認する「Human-in-the-loop」から、外から見守る「Human-on-the-loop」へと、人の役割が変わっていく点が特徴です。

 

ループを構成する部品としては、自動化、ワークツリー、スキル、コネクター(MCP)、サブエージェント、そしてメモリの「5+1」が紹介されました。
これらはClaude Codeの既存機能でそのまま組むことができ、新しいツールは必要ないという点が興味深かったです。

 

一方で、AIに任せるためには、明確なゴール、安全な作業環境、テストなどで合否を機械的に判定できること、リトライ回数などの上限設定が必要になります。
また、「思考はアウトソースできるが、理解はアウトソースできない」という言葉の通り、自分が理解していない領域をAIに丸投げしないことの重要性についても学びました。

 

ループエンジニアリング

Salesforceのフィッシング耐性MFA義務化について

次に、Salesforceのフィッシング耐性MFA義務化について発表しました。
Salesforceのセキュリティ要件の強化により、システム管理者などの特権ユーザーは、フィッシング耐性のあるMFAが必須となりました。これまで自動化やテストで使われていた「MFA免除」の設定も効かなくなります。

 

従来の6桁のワンタイムコードは、偽サイトが入力内容を本物のサイトへリアルタイムで転送する「AitM攻撃」によって突破される恐れがあります。
フィッシング耐性MFAでは、端末と接続先のドメインが暗号技術で結びついているため、偽サイトでは認証自体が成立しない仕組みになっています。
Salesforceでは、端末内蔵の生体認証、物理セキュリティキー、パスキー対応のパスワード管理ツールの3つの方式が認められています。

 

また、担当案件で実際に発生した事例も紹介しました。
Playwrightによる自動テストの中で、管理者として画面からログインして設定を変更する処理がありましたが、MFA義務化の影響でテストが止まってしまいました。
そこで、画面からのログインをやめ、JWT認証とMetadata APIを使って裏側から直接設定を更新する方式に変更したことで、問題を解決できただけでなく、テストの高速化にもつながりました。

 

今回の対応を通して、自動化においては「人間用の画面」と「ボット用のAPI」を明確に分けることが重要であると実感しました。

 

まとめ

今回の勉強会を通して、AIを活用する際の新しい考え方や、Salesforceのセキュリティ変化への対応について理解を深めることができました。
どちらのテーマにも、「人の注意に頼るのではなく、仕組みで解決する」という共通点があったと感じました。
今後もこのような機会を通じて知識を共有し、日々の業務に活かしていきたいと考えています。