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2026年04月14日

【3月技術ブログ】AIとツールをつなぐ共通言語 — MCP

こんにちは、もうすぐ後輩ができることにソワソワしている、ギリギリ新入社員のTです!
OpenClawやClaude Codeの話題が増えMCPサーバーという単語を耳に挟む機会が多くなりました。
今回はそのMCPサーバーについてみていこうと思います。

MCPは2024年末にAnthropicが公開したオープンな通信プロトコルです。「AIにどうやって外のツールを使わせるか」という問題に対する、業界標準の答えとして急速に注目を集めています。

MCPとは何か

MCP(Model Context Protocol)は、AIアプリケーション(ホスト)と外部ツール・データソース(MCPサーバー)を標準的な方法でつなぐための通信プロトコルです。
USBポートを思い浮かべてください。USB規格ができる前は、機器ごとに専用ケーブルが必要でした。MCPは「AIとツールの間のUSB」です。一度対応すれば、どのAIからでも使えるようになります。

Host AIアプリケーション LLM 推論エンジン MCP Client プロトコル制御 MCP Protocol (JSON-RPC 2.0) MCP Server Filesystem ファイル読み書き MCP Server Database SQLクエリ実行 MCP Server Web Search 外部API連携 Resources Tools Resources Tools Resources Tools Resources(データ・コンテキスト) Tools(実行可能な関数)

図1: MCPのアーキテクチャ概要。HostとMCPサーバー群がJSON-RPC 2.0で通信する

MCPサーバーが公開できる機能は大きく2種類です。ResourcesはファイルやDBのデータなどコンテキストとして渡す情報、ToolsはLLMが実行を依頼できる関数です。

従来技術との比較

「それって普通のAPIやFunction Callingと何が違うの?」という疑問は自然です。以下の表で整理します。

比較項目 REST /
Function Calling
OpenAI Plugins LangChain Tools MCP
標準化 独自実装 OpenAI 独自 フレームワーク固有 オープン標準
再利用性 低(都度実装) 中(GPT 限定) 中(LangChain内のみ) 高(どのAIでも)
双方向通信 あり
接続方式 HTTPS HTTPS Python 内部 stdio / SSE
セキュリティ制御 APIキー OAuth フレームワーク依存 ホスト側で一元管理

最大の強みは「一度MCPサーバーを作れば、Claude・GPT・Geminiなどどのプラットフォームからでも使える」点です。これまでは各AIに合わせた個別実装が必要でしたが、MCP対応にしておけばその手間がゼロになります。

有名なMCPサーバー一覧

Anthropicが公式リポジトリ(modelcontextprotocol/servers)で公開しているサーバーを中心に、実際に使われている代表例を紹介します。

Filesystem
公式 / Anthropic
ローカルファイルの読み書き・検索。最も基本的なサーバーで入門に最適。
stdio
GitHub
公式 / Anthropic
PR・Issue・コードの検索・作成。開発者の定番サーバー。
SSE
Postgres
公式 / Anthropic
PostgreSQL DBへのクエリ実行・スキーマ取得が可能。
stdio
Brave Search
公式 / Anthropic
Brave APIを使ったウェブ検索・ローカル情報の取得。
stdio
Slack
公式 / Anthropic
チャンネル・DM送受信、メッセージ検索をAIから直接操作。
SSE
Puppeteer
公式 / Anthropic
ブラウザ自動操作・スクリーンショット取得に対応。
stdio
Google Maps
公式 / Anthropic
場所検索・ルート案内・地点情報の取得が可能。
stdio

MCPサーバーの実装方法

🛠 MCPサーバー実装の4ステップ

公式SDK(TypeScript / Python)を利用した実装は、いわば「AIのためのレストランを開店する」ような流れで行います。

1 サーバー初期化・Capabilities宣言 「開店準備」にあたります。サーバーに名前をつけ、ツール機能(Capabilities)を提供することを宣言します。
2 tools/list の実装(メニュー作り) AIが理解できるように、提供可能なツールの名前や引数の型(JSON Schema)を定義して返します。
3 tools/call の実装(調理・実行) 「注文」が入った際のメイン処理です。API連携や計算など、実際のロジックを記述し、結果を返します。
4 トランスポートの設定(配送ルート) stdio(標準入出力)または SSE(HTTPサーバー)を選択して、サーバーを待機状態にします。
💡 成功の鍵 AIが迷わないよう、tools/list での説明文(Description)を具体的に書くことが、賢いMCPサーバーを作る最大のコツです。

まとめ

MCPの3つのポイント

  • 標準化された通信規格:JSON-RPC 2.0ベースのオープンプロトコルで、どのAIとも接続できる
  • 再利用性の高さ:一度作ったMCPサーバーはClaude・GPT・Geminiなど複数のAIから利用可能
  • 双方向通信:サーバー側からホストへ通知を送れるため、リアルタイムなデータ連携も実現できる

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