2025年06月13日
こんにちは!新入社員のKです。今回はSalesforce開発研修の模様をお伝えします。ApexのTrigger、Batch処理、LWCなど、より実践的なSalesforce開発のスキルを学ぶ機会となりました。
Salesforce開発研修は全13日間にわたって行われ、Apex言語の基礎から始まり、Trigger、Batch処理、Testクラス、外部API連携、LWC(Lightning Web Components)まで、幅広く実践的な内容を学びました。
日程 | 研修内容 | 学びのポイント |
---|---|---|
1日目 | 環境構築、Apex入門 | Visual Studio CodeとSalesforce DXの設定を行い、Apexの特徴・構文・使い方・メリットを学びました。サンプルコードを自分の環境で動かすことで、基本的な記述方法と実行確認の流れを体感しました。 |
2日目 | Apexコード基礎、SOQL、DML操作 | Apexの基本的な構文を復習し、クラスやメソッドの書き方を演習形式で学習しました。SOQLの構文と活用方法について学び、実際にクエリを組み立てて結果を確認する体験を通じて、データ取得の流れを理解しました。DML操作によるレコード更新の方法も学びました。 |
3日目 | Triggerの概要と基本理解 | 挿入・更新・削除の前後で処理を実行できるApex Triggerの仕組みについて学びました。Triggerが有効な場面や使用タイミングについて理解を深めるとともに、Trailheadでの練習課題を通して概念の定着を図りました。 |
4日目 | Trigger作成演習 | 要件に基づいたTriggerの作成演習を実施しました。実践課題を通じて、Triggerの記述・デバッグ・テストの流れを経験し、慣れることを目的とした補足課題やSOQL演習にも取り組みました。 |
5日目 | 非同期処理とBatch処理の理解 | 非同期処理の必要性やバッチ処理の仕組みについて学習し、大規模データ処理や定期実行処理に活用されるApexバッチの利点を理解しました。トランザクションごとのガバナ制限のリセットや部分的ロールバックが可能な点など、Trailheadでの例を交えて学びました。 |
6日目 | バッチ処理作成演習 | 前日に学んだBatch処理の知識をもとに、自由なテーマで実際にBatchクラスを作成する演習を行いました。条件設定・SOQL記述・executeロジックの構成などを自分で考えながら実装し、実践的な理解を深めました。 |
7日目 | テストクラスとデバッグの理解 | Apexのテストクラスの重要性について学習し、デバッグ方法やカバレッジ要件(75%以上)について理解を深めました。実際にApexが想定通り動作するかを検証するテストクラスを作成し、リリースに必要なテスト基盤の整備に取り組みました。 |
8日目 | テストクラス作成演習 | 他人が作成したコードを読み解き、テストクラスを作成する演習に取り組みました。コードの内容を正しく理解し、不足や過剰な部分を見極めながら、カバレッジ率を向上させるためのテストクラスの作成にも挑戦しました。レビューを通してテスト設計の実践力を養いました。 |
9日目 | API呼び出し、JSON解析 | 外部API(Callout)の呼び出し構文や非同期処理の考え方を学び、各自が選んだAPIを使って実際にテストを行いました。また、JSONデータの解析方法を学び、APIから取得したデータの活用方法についても理解を深めました。 |
10日目 | LWCの概要とApex連携 | Lightning Web Components(LWC)の基本構造やライフサイクル、データバインディング、イベント処理について学習しました。LWCからApexを呼び出してデータを取得・操作し、コンポーネントに表示する一連の流れをサンプルコードを通じて体験しました。 |
11〜13日目 | LWC自由課題(作成・発表) | 初級・中級の演習問題を通じて、LWCコンポーネントの作成・修正に取り組みました。個人課題では、①自分のコード理解度、②エラーへの対応力、③目的を持った設計、④完成物を相手に伝える発表力、という観点を意識しました。最終日は発表会を行い、全員が自分の成果をプレゼン形式で共有しました。 |
以上、13日間にわたるSalesforce開発研修の内容でした。TriggerやBatch、LWCなどの開発技術を体系的に学ぶことで、Salesforce開発の全体像が見えるようになったと実感しています。
次回の投稿では、社内向けSalesforceの開発をテーマに、チームで取り組んだプロジェクトの様子をご紹介します。どうぞお楽しみに!