2024年05月27日
最近業務のなかで「項目の変更履歴管理」の要件がありました。
業務で学んだことを整理してまとめているとき、この問題を見つけました。
項目の変更履歴管理機能は、お客様にとって便利ですが、
項目ごとに制約があったり、設定することによって、思いがけないところに影響がでたりと、
使いこなすにはなかなか手ごわい面もあると思いました。
今回はその中から基本的な設定を確認していきます。
問題
ユニバーサルコンテナは、取引先オブジェクトの特定の項目が変更された場合その履歴を追跡し、
その項目が変更される度に、レコードの変更履歴を自動的に投稿したいと考えています。
これが実現できる機能はどれですか。
A クイックアクションのフィード
B ワークフロールール
C 自動応答ルール
D フィード追跡
デフォルトでは、[レコードを作成] や [活動の記録] などのクイックアクションは、実行されると自動的に組織の Chatter フィードに投稿が生成されます。
B ワークフロールール 注意:2025/12/31サポート廃止予定
オブジェクトに条件を設定し、条件を満たしたときのアクションを指定します。ワークフロールールを作成することによって、組織の標準プロセスを自動化します。
C 自動応答ルール
自動レスポンスルールは、Web-to-リードフォームで取得したリード、Web-to-ケースやメール-to-ケース、ポータルサイトから送信されたケースに対して作成します。ケースの自動レスポンスルールは、Essentials Edition でも使用できます。
D フィード追跡
フィード追跡は、追跡対象のオブジェクトや項目への変更を追跡し、それらの変更を更新して [自分がフォローするもの] フィードに投稿します。
ユニバーサルコンテナは、取引先オブジェクトの特定の項目が変更された場合その履歴を追跡し、その項目が変更される度に、レコードの変更履歴を自動的に投稿したいと考えています。これが実現できる機能はどれですか。
A クイックアクションのフィード
[レコードを作成] や [活動の記録] などのクイックアクションが実行されると自動的に組織の Chatter フィードに投稿が生成されますが、問題の要件にはあてはまりません。
B ワークフロールール
特定の条件を満たしたときに自動的にアクションを実行する機能です。問題の要件にはあてはまりません。
C 自動応答ルール
リードやケースなどのレコードが作成された際に自動的に応答メールを送信する機能です。問題の要件にはあてはまりません。
D フィード追跡
追跡対象のオブジェクトや項目への変更を追跡し、それらの変更をフィードに投稿します。問題の要件を満たしています。
解答はDです。
・対象の項目の変更を追跡し、変更前後の値ををフィードに投稿。
・対象となるオブジェクトのレコードのChatterフィードで変更履歴が一覧できる。
・レコードをフォローするユーザのビューにも表示される。
※ユーザ自身で行った更新は、ユーザービューには投稿されない。
【フィード追跡設定可能なオブジェクト】
ユーザ、Chatter グループ、トピック、カスタムオブジェクト、外部オブジェクト、標準オブジェクト (取引先、記事タイプ、納入商品、キャンペーン、ケース、取引先責任者、契約、ダッシュボード、行動、リード、商談、商品、レポート、ソリューション、ToDo)
【注意】
・Chatter フィードへの表示は共有ルールと項目レベルセキュリティによって決まる。※レコードへのアクセス権のないユーザーには表示されない。
・いいね! やコメントがない場合は、45 日後に自動的に削除される。
【対象外標準項目】
・自動採番、数式、および積み上げ集計項目
・暗号化された参照のみシステム項目
・商談の [期待収益] 項目
・ソリューションの [ソリューション名] 項目および [ソリューション詳細] 項目
今回は、Salesforceの項目履歴管理機能のうち、「Chatterフィードの追跡」の設定を確認しました。
次回は、「項目履歴管理の設定」に関する問題と、設定の解説をしたいと思っています。