2024年12月2日
こんにちは、AI/BI部のiです。
私は、入社前に知ったJulia言語という言語に関して何回かに分けて紹介していきたいとおもいます。
Julia言語とは、2012年に作成された「Pythonのように書きやすく、C言語のように素早い言語を作りたい!」というみんなのわがままをかなえてくれるような言語です。システム開発においてはまだあまり多くは使われていないのですが、数値計算や物理・統計の研究の分野では人気が出始めている言語です。
この言語の特徴を3つにまとめると以下の3点です。
1. 実行時コンパイラと呼ばれるもので、Pythonのようなインタプリタ言語の欠点を補って高速な実行を可能にします。
2. Pythonが選ばれる理由として、C言語などの言語よりも書きやすく学習がしやすいというメリットがあります。Julia言語もPythonのような書きやすさを備えた言語です。
3. Julia言語のパッケージは、numpyのようにバックがC言語で書かれたりしているわけではなく、Julia言語で完結しているというメリットがあります。そのため、Julia言語しか知らない人でもパッケージを調べやすく、自分なりにカスタマイズすることもやりやすいです。
なにはともあれ、Julia言語をつかってみましょう。インストールが大変という方は、ブラウザでも実行できます
https://julialang.org/learning/tryjulia/
windowsのローカルで使いたいというかたはPowershellを開いて
winget install julia -s msstore
というコマンドを入力すれば簡単Julia言語を利用できまにす。その後、
julia
と入力して
このような画面が出れば成功です。試しに、1+1などと入力して、ちゃんと2という答えが返ってくることも確認してみましょう。変数も簡単に使えます。
x = 1
y = 3
と1行ずつ入力して、
x + y
と入力すれば 3という結果を求められます。print文も同じように利用できて
print(x+y)
とすればよいのです。ちなみにJulia言語のおもしろいところは
@show x +
と入力することで簡単に変数のデバッグができるというところです。
また、Julia言語はUnicode文字に対応しているため、コードの中で絵文字や添え字も利用することができます。例えば、\alphaと入力した後にtabキーを押すと、αをコードないで使えますし\:sweat_smile:と入力したときに
といった形で、さまざまな文字を変数として使えるためコードが見やすくなりますね!
REPLではなく、ソースコードとして実行したいときは、{ファイル名}.jlの形で保存して、
julia test.jl
と実行すればPythonと同様にソースファイルを実行できます。
今回は、Julia言語の導入方法と簡単な使い方について紹介いたしました。今後は、Julia言語の様々な文法や面白い機能について紹介していきたいと思います。