2023年03月01日
pre-sales consultant部のTです。
Account Engagement(Pardot)のSandbox環境を構築で、思わぬ罠にハマった話です。
Sandboxで手順通りに設定したはずなのに、AccountEngagement(Pardot)Lightningアプリケーションで、Pardotタブ(コンテンツ、設定など)の中身がずっと読み込み中のまま動かないという場合の備忘録兼、同じ事象に悩まされている方に向けて解決策を提示する記事になります。
【前提手順・事象】
Pardotを既に使用中の環境でSandbox環境にて、ビジネスユニットを有効化
必要な権限をセットして、OK
これでいつも通りLightningでできるはず。
しかし、、
ずっと読み込み中のまま出てこない…何故。
しばらく設定を見直して、権限等に間違いはないように思ましたが、PardotとSalesforceのコネクターとして同期を行うintegrationUserのログイン履歴を見ると、失敗の2文字が。
※上記は、実際のエラー時のキャプチャではなく、再現して取ったので、文言はもしかしたらちょっと異なるかもしれません。
下記のように原因を調査しました。
[設定]>[接続アプリケーション]から、下記2つのアプリケーションで、B2BMA Integration Userがプロファイルとして利用可能な設定になっていることを確認する。
こうなっていればOK。
私の場合はここまで問題ありませんでした。
結果下記の確認ポイント②の設定を見直すことで解決しました。。
[設定]>[インストール済みパッケージ]からパッケージ内容を確認。
b2bmaIntegrationの名前空間プレフィックスがpi3であることを確認する。
ここでpi3じゃなかった方はこの記事を参考に設定変更をすれば解決すると思います。
【原因】
確認ポイント①で引っかかっていた場合は、キャプチャと同じように設定を行なってください。SalesforceとAccount Engagement(Pardot)の接続、画面表示用のアプリケーションに対して、連携ユーザや利用ユーザが権限を持たないためにデータを表示できていないだけです。
ここからが確認ポイント②についてです。
sandbox環境を本番からコピーする際に、Pardotも本番用Applicationセットがインストールされた状態になるのですが、これが良くないようです。
Pardotをインストールする際に、[Pardot]と同時に[b2bmaIntegration]アプリケーションがインストールされています。
このうち[b2bmaIntegration]には本番用とSandbox用に明確な違いがあるようで、名前空間プレフィックスの名称がb2bmaになっているものが本番、pi3がSandbox用となっています。
本番用パッケージが入っている場合の表示
b2bmaが入っている場合は、b2bmaIntegrationのアプリケーションを一度アンインストールして、sandbox用Pardotパッケージを入れ直す必要があります。
https://pardot-appexchange.herokuapp.com/
このURLからSandbox Environments用のインストールを選択するとSandbox用のPardotがインストールされるようです。
しかし私の場合はSandbox用パッケージを入れ直してもb2bmaIntegrationアプリケーションがインストールされなかったため、下記URLから個別にインストールを行いました。
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=000380418&type=1
インストール後に[設定]>[接続アプリケーション]からb2bma_canvasに対して適切な設定を行うことを忘れずに。
ちなみに他の初期設定時の問題については、下記のようにヘルプ記事が充実しているので、そちらを参考に解決ができるものが多いと思います。
公式の初期設定関連の記事はこちら
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=000380268&type=1
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=000381640&type=1
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