2021年04月08日
3月26日、22回目となる勉強会が開催されました。
今回のテーマは「Tableau」、そして、salesforceの「RecordHunter」でした。
Tableauとは、ビジュアル分析プラットフォームのBI(ビジネスインテリジェンス)ツールです。
データの探索と管理を簡単に行えるようにし、企業や世界を変革する可能性があるインサイトを迅速に見出して共有することができます。
しかし、Tableauだけでは分析できるデータには限りがあります。
そこで、高度な統計分析や予測分析を実行するための統計言語である「R」と連携することで分析できるデータを拡張することが出来ます。
今回は、そのTableauをRと連携して、3次元(R、B、G)を2次元に圧縮してTableauで扱えるようにしました。
どのように実現するのかというと、主成分分析を利用します。
主成分分析とは、多次元データのもつ情報をできるだけ損わずに低次元空間に情報を縮約する方法で、これにより、3次元のデータを2次元に圧縮した時に、もとのデータの情報の損失ができるだけ小さくなるようにすることが出来ます。また、因子負荷量を利用することで、3次元のデータと主成分分析で得られた結果2次元のデータの関係性をX・Y軸方向に表すことができます。
X軸方向の因子負荷量は、負の関係性が強いことを意味しています。
つまり、X軸が「大きく」なれば、RBGの値は共に、「小さく」なります。
逆に、X軸が「小さく」なれば、RBGの値は共に、「大きく」なります。
Y軸方向の因子負荷量は、関係性が弱いことを意味しています。
つまり、Y軸が「大きく」なってRBGの値が共に、 「大きく」なるという訳でも、Y軸が「小さく」なってRBGの値が共に、「小さく」なるという訳でもありません。関係性の無さを表しています。
TableauとRを連携すると、例えばポケモンのデータがあれば、タイプごとの強さを比較することなど出来たりするので、データさえあれば様々な場所で活躍することが出来ます。自分も色んな場所で試してみたいと思いました。
RecordHunterとは、Salesforce Labsから提供されているAppExchangeであり、プログラミングによる画面開発をおこなわずにSalesforce上のレコードを簡易的に検索する画面を構築することが出来ます。
RecordHunterの主な機能と特徴として、以下のようなものがあります。
・検索対象オブジェクト名と検索条件項目名を指定するだけで簡単に検索画面が構築できる。
・検索条件項目は対象オブジェクトの項目だけでなく、親オブジェクトの項目も設定することができる。
・検索結果に表示する項目の指定ができる。
・検索条件項目のレイアウト表示(列数)指定ができる。
・検索条件項目のデフォルト値設定ができる(固定値または表示中のレコードから取得)
今回は、そのRecordHunterを再開発をして、以下の機能の追加と修正を行いました。
・設定オプションの追加と検索設定の修正
新たな変数と画面入力ができるオプションの追加した。
より多くのパラメータを取るように関数、検索ロジックの修正した。
・クロスオブジェクト検索条件の初期化
オリジナル機能のレコード明細画面のデフォルト値を自動記入する。また、オブジェクトのフィールド値をデフォルト値として、別のオブジェクトの検索条件に自動的に書き込む設定を追加した。
・複数テーブルの同時操作
複数テーブルの同時操作を行う際に、お互いに影響し合わない検索を設定した。
Salesforceは自分で再開発を行う事で、今よりも優れた機能を持つツールにすることが出来ると再認識しました、いつか自分でも様々な機能の追加などを行ってみたいです。