2023年11月31日
こんにちは
入社1年目のYです。
今回は先日行われた11月の勉強会について書いていきます。
11月の勉強会では2名の発表がありました。
1人目は『イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」』という本について発表を行いました。
この本では生産性を上げるためにはイシューを見極め、正しいイシューを設定する必要があるといいます。
そもそも「イシュー」を知らない方のために、イシューとは何かを説明します。
本書ではイシューを
「2つ以上の集団の間で決着のついていない問題」であり「根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題」の両方の条件を満たすもの。
と定義しています。
「本当に取り組むべき課題」= イシュー
と考えてよいでしょう。
それではなぜ「イシューから始める」のでしょうか。
それは生産性を高めるためです。
著者は生産性を以下のように説明しています。
「生産性 = アウトプット ÷ インプット = 成果 ÷ 投下した労力・時間」
どれだけ少ない労力・時間でいかに高い成果を生み出せるのかということでしょう。
次にこのような図が本書で描かれていました。
縦軸が解の質、横軸がイシュー度の図です。
右上のエリアが「バリューのある仕事」です。
著者は先に「解の質」を高め、「イシュー度」を後回しにすることを「犬の道」と言っています。
イシュー度の低い問題をこなしても、バリューのある仕事にはたどり着けません。
たまに根性だけで犬の道をたどり、「バリューのある仕事」へたどりつく人もいます。
であれば犬の道でもいいのでは?と思う人もいると思いますが、それは違います。
それは再現性が低いからです。
気合や根性は、その人のポテンシャル依存になり、その方法を人に教えることが出来ないのです。
そのため犬の道は避けるべきです。
次に良いイシューの条件です。
良いイシューには以下のような条件があるといいます。
1.本質的な選択肢である
2.深い仮説がある
3.答えを出せる
「本質的な選択肢である」とはどういうことでしょう。
例を挙げてみます。
「商品Aが売れない」という課題があった時に設定される課題は以下のようなものになります。
「Aに商品力がない」
「Aに商品力はあるが、販売方法が良くない」
といったものです。
本質的な部分が異なる選択肢を用意することが大切です。
次に「深い仮説がある」についてです。
例として地動説が取り上げられていました。
地動説とは「地球を含め、すべての惑星が太陽の周りを回っている」とする考え方です。
今や当たり前となった地動説ですが、私たちが普通に暮らしているうえでは気づくのはとても難しいと思います。
地動説を最初に提唱した人は、「実は地球が太陽の周りを動いている」という仮説を立てたのでしょう。
これはそれまでの常識を覆すような新しい発想であり、深い仮説となったでしょう。
最後の良いイシューの条件は「答えを出せる」です。
答えの出せないものをイシューに設定してはいけないと言います。
例えば「複数の企業で市場の大半を占めている場合、商品の値付けはどうするべきか」のようなイシューです。
このような明確な答えを出す方法が存在しないものは良いイシューとは言えないのです。
と、一人目の方には発表をしていただきましたが本書はボリュームが大きく、勉強会の枠ですべてに触れることはできなかったのでぜひ本を手に取ってみてほしいとのことでした。
長くなりましたが2人目の発表についてです。
2人目はビジネスデザインについて発表していただきました。
まずビジネスデザインとは何かから始めましょう。
ビジネスデザインは、皆さんがよく聞くデザインとは少し違います。
ビジネスデザインとは「より良い商品を生み出すため、ビジネスの仕組みを創ること」です。
ではそのビジネスデザインを意識することで何が得られるのでしょうか。
「商品やロゴなど、美しい形を天才の人がつくること」だけではなく
チームでコミュニケーションしながら「新しい仕組みを創ること」
もデザインであるといいます。
ビジネスデザインを意識することで次のようなメリットがあるといいます。
・ ユーザビリティー向上
・ 効率性の向上
・ 競争力の向上
このようなメリットが上げられます。
特に安全性・品質性の向上が見込めます。
ビジネスデザインを意識せず常に一定の視点で作られた物はイレギュラーにとても弱くなります。
次にビジネスにおける視点についてです。
ビジネスにおける視点は
ユーザーの感情や行動に寄り添う「ミクロ(主観)」
と
製品価値を市場から相対的に俯瞰する「マクロ(客観)」
の2つがあります。
この両方を行き来することで総体で思慮する行為がビジネスデザインだといいます。
ここまでの考え方を「デザイン思考」といいます。
デザイン思考は 個人の価値や力を高め企業の価値を高めるのです。
大切なことは「手法」を身に着ける
どんな物事にも「目的」「範囲」「切り口」をもとにすることで、最強のビジネスパーソンになれます。
今回の勉強会は技術的な内容ではなく、仕事をする上での考え方や思考といった話でした。
エンジンニアが多い会社だからこそ、今回の勉強会は良い刺激になったと思います。
私も今回の勉強会の内容を、取り込んでよりよいビジネスパーソンになれるよう頑張ります。
それでは来月の勉強会で。
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