2023年12月05日
こんにちは、23年入社の前村です。
今回は応用情報技術者試験の勉強法について書きたいと思います。
応用情報技術者試験とは、IPA情報処理推進機構が実施している国家資格の一つです。
IT国家資格の中でも「応用情報技術者試験」はレベル3に位置する試験となっています。
引用:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/list.html
レベル1の「ITパスポート」、レベル2の「基本情報技術者試験」などはエンジニアの方やIT企業を目指す就活生の方は勉強したことがあるかもしれません。
「応用情報技術者試験」は「基本情報技術者試験」の一つ上の試験となっているので、それなりに難しい試験で正しく勉強しないと不合格になります。
応用情報技術者試験は午前試験と午後試験の2つに分かれています。
午前試験は4択のマークシート80問の試験。
午後試験は大問5つの記述式の試験。
午前午後試験共に合格ラインは60%となっています。
基本情報技術者試験までは記述は無く、全てマークシートだったため記述式は試験のハードルが高く感じるかもしれません。
しかし、正しく勉強すれば必ず合格できる資格なので、受験する人はこの記事を参考に勉強を進めて下さい。
続いて、午前試験、午後試験それぞれの勉強法について説明します。
公式試験ガイド:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html
午前試験はITパスポートや基本情報技術者試験と同様に4択のマークシート80問の試験です。
ここでの勉強方法は、「ひたすら過去問を周回すること」です。
Amazonなどで書籍を検索すると、応用情報技術者試験の午前問題対策本がありますが、僕は午前試験の勉強に書籍は使いませんでした。
午前試験は過去問を周回するのが、最も効率の良い勉強法だと僕は思います。
理由としては、応用情報技術者試験午前試験は、約半分の問題が過去問と全く同じ問題が流用されるからです。
引用:https://www.ap-siken.com/aptoukei.html
画像の通り、応用情報技術者試験午前試験は約半分の40問が過去問の流用です。
つまり、過去問を周回して暗記していれば40問は問題を見た瞬間に1秒で回答できるわけです。
具体的な過去問周回の方法としては、「応用情報技術者試験ドットコム」というサイトを使用します。
https://www.ap-siken.com/apkakomon.php
応用情報技術者試験ドットコムには過去問道場というページに全ての過去問が掲載されています。
この過去問道場で過去問を1000問解いて下さい。1000問解けば大体の問題はすぐに解けるようになっているはずです。
最初の方は問題文すら理解できないことが多いと思いますが、分からないことは一つずつ調べて理解していきましょう。
「過去問を解く→不明点を調べる」このサイクルを1000問繰り返せば、午前試験は簡単に突破できます。
応用情報技術者試験は午後試験が鬼門です。
午前試験は時間をかけて問題数をこなせば突破できる試験ですが、午後試験はそう簡単にはいきません。
午後試験は大問が11問あり、大問1は必須、大問2~11の中から4つを選択する大問5つの形式となっています。
ここで大事なのが、大問選びです。
それぞれの大問ごとにカテゴリが固定されているので、得意な大問、苦手な大問、簡単な大問、難しい大問があります。
そして11カテゴリ全てを勉強するのは時間的にもボリューム的にも効率よくありません。
よって、僕は事前に選択する大問を5つ(大問1+任意選択4つ)決めて、その大問のみを勉強するという方法を行いました。
午後試験の勉強法は下記のステップです。
・最新の午後試験の全大問を解いて、勉強する大問5つ(大問1+任意選択4つ)を決める。
・選択した大問のみに絞って解説書籍を使って勉強を進めていく
まずは、午後試験の全ての大問を解きましょう。これによって、午後試験のざっくりとした傾向と得意苦手な大問を見極めます。
大問の選択は2,3,4,7がオススメです。実際に僕が選択した大問がこの4つです。それぞれの難易度の感覚は下記の通りです。
・大問2経営戦略。この大問はマーケティング用語など知らないと回答できない問題もあるが、基本的に文章を読めば答えが書いてある問題が多い。文章を正しく読めば点数がとれる大問。
・大問3プログラミング。この大問はプログラミング経験者であれば、普通に満点近くとれるレベルの問題。プログラム設計をペーパーテストにしただけなので、プログラムが正しく動かくかのチェックをすればミスにも簡単に気づける。逆にプログラミング経験が全く無いと難しい可能性がある。
・大問4システムアーキテクチャ。この大問は簡単な計算問題などが出題されて、点が取りやすい回もある。逆に難しい回もあるので、少し難易度にブレがある大問。
・大問7組込みシステム開発。この大問は文章に書いてある内容そのままが答えになることが多く、知識が無くても文章を読めば答えられる大問。
あくまでこの大問は僕が得意だった大問なので、全ての大問を解いてどの大問を選択するかを決めていきましょう。
勉強に使った書籍はこの書籍
応用情報技術者試験の午後試験の解説書籍の中で、丁寧な解説がついていて勉強を進めやすいのが特徴です。
自分が選択した大問の部分は、この書籍の大問を全て解けば午後試験の文章の読み方が身につくと思います。
応用情報技術者試験は難しい資格だと思います。
しかし、正しく勉強すればエンジニアとしての経験が無くても合格できるレベルの資格なので、もし受験を考えている人はこの記事を参考にして下さい。