2021年07月15日
2015年、Alpha Goがプロ囲碁棋士を破って一躍有名になった機械学習。
既に2010年代初めから機械学習が主役である「第三次AIブーム」は起こっており、
年月を重ねるごとに製造、物流、農林業など様々な業界で大きな変化をもたらしてきました。
こうした成功事例の増加に伴い、「AIを導入したい!」という企業からの相談も増えてきています。
しかし相談した企業全てがAIを導入することはありません。
今回はAI導入プロセスと共に、本当にAI導入は必須なのか?という話をしたいと思います。
「業務効率改善のためにAIを導入しよう」
会社の上層部からこういった提案がされる企業が増えてきました。
同業界などでAI導入に成功したというニュースを見てのことかと思います。
しかしAIは「スーツケースワード」と言われることから、
定義が非常に曖昧で、実は周辺の技術をAIと認識されるケースが多々あります。
よくあるのがRPA(システム自動化)との違いです。
端的に言ってしまうと、
RPAは「肉体」、AIは「頭脳」の代わりとなってくれます。
RPA=ルールのままに動く手作業の代替ツール
AI=人間の思考の補助ツール
例えば見積書の発行といった業務は、上記の例に沿うと、
定例的な業務のため、AIよりもRPAが適しています。
最近はAIとRPAの組み合わせで肉体と頭脳両方の代替をする事例が増えてきていますが、
この選択が出来るのも、効率化したい業務への最適なツールが明確になっているからです。
ただ、対象業務に適したツールがAIなのかはAIに近い場所で働いていないとなかなかわからないもの。
そのためAI開発では、通常はプロセスの最初に
「本当にAIは必要なのか?」という検討を行う事業定義があります。
エンジニア視点でアセスメントを行うので、
理論ベースでAIが最適ツールかが理解して頂けます。
今回は業務効率化にAIは必須なのか?という話をしてきました。
広義的に見ると、AIはIoTやRPAなどと重なっている部分があり
AI導入を検討していた業務が実はRPAで十分対応できた、という事例は少なくありません。
この「気付き」というのは実際にAIサービスを開発している側でないと
実際のところ、わからない部分ではあります。
弊社ではAI導入を検討している企業様からの相談を無料で受け付けております。
もちろん無理にAI導入を勧めることはありませんので、
もしAI導入の要否が曖昧であればコチラからお気軽にご連絡ください。